綱領

一. われわれは、労働者階級の団結した力によって、生活と権利を守り、労働条件を改善するために闘う。
これらの闘いを通じて、資本主義社会が労働者の搾取をつよめるものであることを認識し、われわれは、労働者階級の解放をめざして闘う。

二. われわれは、人たるに価する生活ができるような賃金の確保、健康を守り文化を享受しうる労働時間の短縮と休日の増加、人間らしく安全に働ける職場の諸条件の確立、働けるあいだの雇用の安定と退職後の生活の保障をめざして闘う。

三. われわれは、労働者の生存権を守り、人間としての尊厳を維持するために、団結権、団体交渉権、争議権に対する法律上の制限・禁止を撤廃させ、政府・資本の側の不当な弾圧、干渉を排して、労働基本権の確立をはかるために闘う。

四.われわれは、国鉄経営の民主化をはかり、すべての国民の社会的権利としての交通を守り確立するために闘う。

五. われわれは産業や国籍のいかんをとわず、労働者として、資本主義の害悪を排除するために、職場に労働運動を定着させ、産業別労働組合の組織化を達成する。また、国内組織を統一し国際連帯を強化する。

六. われわれは、闘うすべての労働者とともに勤労国民の中核となって、全国全産業一律の最低賃金制確立、老齢者・失業者・傷病者心身の不自由者にたいする所得保障の充実、医療・環境・教育・交通の諸分野の改善、税制の民主化、物価の安定など、生活を安定させる民主的制度をめざして闘う。

七. われわれは、基本的人権、ことに思想・信条、政治活動、集会・結社・表現の自由に対する不当な弾圧、干渉を排し、人間としての真の自由を確立し、平和で民主的な生活を守るために闘う。

八. われわれは、すぐれた文化的遺産を尊重するとともに、働く者の個性にみちた創造的な文化をつくりあげるために闘う。また、資本主義の虚偽の宣伝と闘い、社会の真実を明らかにし、自覚的な団結を強めるために、みずからの教育と学習につとめる。

九. われわれは、戦争に反対し、アジアと世界の完全な平和をめざして闘う。

十. われわれは、労働組合の当面する課題である改良闘争をつみあげるとともに、労働者とすべての勤労国民に共通する政治課題と闘うための統一戦線の有力な一翼であることを自覚して闘う。
その目的を達成するために社会主義政党との緊密な協力関係をつくり、すべての民主勢力と共闘を推進しながら闘う。